Tag Archives: 株価指数
米マスターカード、景気低迷だが消費伸び、利益は目標を大幅に上回る
昨年第4四半期、米マスターカード(MA.US)は予想を上回り、調整後の一株当たり利益は20%増の3.18米ドル、売上高は12.5%増の65.5億米ドルとなった。同社は前の四半期に引き続き堅調な成長を遂げた。好調な個人消費、好調なクロスボーダー取引高、より広範な決済ネットワーク、付加価値サービスなど、全てがマスターカードの好業績に貢献した。しかし、営業費用の上昇が利益を圧迫した。 (米マスターカード2023年第4四半期売上高) マスターカードが発表した2023年の売上高は251億米ドルで、利益が112億米ドル、1株当たり利益が11.83米ドルとなった。 今後の見通しとして、マスターカードは、2024年第1四半期の純収入は2桁台前半の成長率になると予想しており、営業費用は前年から小幅に増加すると見込んでいる。2024年通期では、純収入は2023年の251億米ドルと比べて2桁台の小幅な増加になると予想している。さらに、営業費用も2023年の111億米ドルから1桁の微増を見込んでいる。この楽観的な見通しは、マクロ経済的な課題によって阻害されることのないマスターカードの前向きな推進力を反映したものである。 (米マスターカード株価推移 半年足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
FRB、3月利下げ見送りを示唆し、株価は反落
米連邦準備制度理事会(FRB)は1月の定例会合で、フェデラルファンド金利の誘導目標レンジを5.25~5.5%に据え置き、4会合連続で23年ぶりの高水準を維持することを決めた。政策当局者は、インフレ水準が持続的に2%に近づくまでは利下げをためらい、その後自信が持てるようになると述べた。 パウエル議長は記者会見で、年内のいずれかの時点で利下げを実施する可能性を示唆したが、決定は会合ごとに行われることを強調し、3月の利下げには懸念を表明した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、雇用とインフレの目標達成に関連するリスクのバランスが改善したとして、声明から利上げの可能性の記述を削除した。 しかし、パウエル議長は新たなリスクがこれらの目標を脅かす場合には、金融政策を調整する用意があることを強調した。中央銀行は、インフレ率が過去1年間で若干緩やかになったことを認めたが、依然として比較的高い水準にあることを改めて強調した。利上げ決定後、米ドルは上昇し103.5を上回り、米10年物国債利回りは3.97%前後で推移し、2週間ぶりの低水準で推移した。 ところが、売り圧力が株式市場を襲った。水曜日の取引時間でNYダウ・ジョーンズ指数は0.82%下落、S&P500指数は1.61%下落、ナスダック総合指数は2.23%下落した。S&P500指数の11セクターはすべて下落し、通信サービス、テクノロジー、エネルギーがそれを牽引した。 (フェデラルファンド金利の推移チャート) (米ドル指数半年足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米マイクロソフト、生成AIとクラウド事業の需要増で第2四半期は好調
マイクロソフト(MSFT.US)は1月30日火曜日に、クラウド・コンピューティングを主要な成長の原動力とする好調な第2四半期決算を発表した。調整後の1株あたりの利益は2.93米ドルで予想を上回り、売上高も620億米ドルと予想値を上回った。 キーとなるクラウド事業の収益は、予想の322億米ドルから337億米ドルに拡大し、好調な業績となった。アジュール(Azure)クラウドプラットフォームは、インテリジェントクラウド分野で好調を維持し、予想した253億米ドルを上回り、258億米ドルの収益を計上した。人工知能(AI)製品は当四半期に大幅に拡大し、従来の3%ポイント寄与から2倍の6%ポイント増加し、アジュールにおける人工知能の浸透が進んでいることを実証した。 マイクロソフトは人工知恵(AI)をビジネス戦略の中心に据え、収益性を重視した積極的な商品化を進めている。マイクロソフトは、生成AI向けクラウドサービス、Microsoft 365ユーザー向けのコパイロツト(Copilot)機能、個人向けのコパイロツトプロ(Copilot Pro)といった利益率の高い製品を通じて、AIを収益に変えることに成功している。AIを活用して自社の製品やプラットフォームに付加価値サービスをもたらすことで、マイクロソフトは財務状況と競争上の優位性を最適化し続けることができる。 マイクロソフトは、今四半期のフォワードガイダンスにおいて、売上高600 億米ドルから610億米ドルの範囲と予想している。しかし、予想中央値の605億米ドルは、同四半期の一般予想(ファクトセットによると610億米ドル)を下回った。保守的なガイダンスのため、マイクロソフト株は時間外取引で若干下落した。 (マイクロソフト株価推移 週足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米J&J、第4四半期決算は予想を上回るが、2024年は保守的な見通し
米国ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ.US)の第4四半期決算はアナリストの予想を上回った。同社の2023年第4四半期の売上高は214億ドル、純利益は41億3000万ドルだった。一株当たり利益(EPS)は1.70ドルで、前年同期のEPSは1.22ドル、純利益は32.3億ドルだった。一時的項目を除いた調整後EPSは2.29米ドルであった。 コンシューマーヘルス事業ケンビューはJNJ社からの分社化完了後、JNJ社は現在、医薬品部門からなる革新的医療と医療機器事業のメディカルテクノロジーの2つの事業単位で事業を展開している。医薬品の売上高は4.2%増の137億米ドルで、メディカルテクノロジーの売上高は13.3%増の77億米ドルとなった。 JNJ社は、膀胱がん抗がん剤のバルバーサ(Balversa)を含む多くの新治療薬の承認獲得で前進した。しかし、同社の稼ぎ頭であるステラーラ(Stelara)は、早ければ2024年半ばにもヨーロッパで競争激化に直面することになる。ホアキン・デュアト最高経営責任者(CEO)は投資家向けの電話会議で、JNJ社はさらなる買収を模索しており、「さまざまな種類の取引」を検討する意思があると述べた。 JNJ社2024年のフォワードガイダンスは12月の予想と一致し、営業売上高は5~6%増の882億~890億ドルになると予想している。利益については、調整後の1株当たり利益(EPS)は前年比6.4~8.4%増の10.55~10.75ドルを予想。EPSのガイダンスはウォール街の予想10.68米ドルと一致する。 (米ジョンソン・エンド・ジョンソン株価月足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。