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利下げ期待の冷え込みと暗い経済指標が、米国株を圧迫
1月3日水曜日、米国株は大幅安で引けた。投資家は米金融政策の先行きを見極めるため、最新の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を閲覧したが、議事録では利下げの時期について明確な兆候は示されなかった。米連邦準備制度(FED)の高官は、経済見通しの不確実性が高いことを認めただけで、さらなる利上げの可能性については示さなかった。失望売り圧力が押し寄せ、前の取引日には、S&P500種株価指数は0.8%安、ダウ平均株価は0.76%安、ナスダック100指数は1.2%安と、10月以来最悪の下落となった。テクノロジー株が下落を主導し、4日続落で2ヶ月以上ぶりの連続下落となった。指標銘柄につき、テスラは4%、ブロードコムは2.5%、インビスタは1.2%下落した。一方、原油価格の反発でエネルギー株は好調だった。シェブロンは1.9%、エクソンモービルは0.8%上昇した。 米供給管理協会(ISM)が発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.4と、2023年11月の46.7からわずかに上昇し、市場予想の47.1を上回った。ただし、PMIは14ヵ月連続で縮小の目安とされる50を下回ったままであり、これは工場活動の低下が続いた2000~2001年以降で最長の悪化幅となる。 (購買担当者景気指数。 出所:米供給管理協会ISM) (ISM製造業景況感指数 25年足推移チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
金相場、月足は十字線で終え、今日の終値が1月のトレンド決定
2024年1月2日現在、金に対するテクニカル分析をお届けします。 要点 投資家は、紅海航路の地政学的リスクがこのまま激化していくのではないかと懸念している。米海軍が武装組織フーシ派のボート3隻を撃沈したことを受け、英国はフーシ派の標的への空爆を検討している。今週は原油と金の異常な変動に注意すべき。 今週、米国は一連の労働統計を発表する予定であり、木曜日の12月ADP雇用統計と金曜日の12月非農業部門雇用者数が市場の注目点となる。雇用情勢が弱まれば、インフレ率は引き続き低下すると予想され、米連邦準備制度FEDが第1四半期から利下げし始めるという予想を後押しすることになる。ドル安は金相場をある程度支えるかもしれない。 テクニカル分析 月足チャート分析 (金月足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標からみると、シグナルラインはまもなくMACDラインを下抜け、現在の金価格の上昇トレンドが短期的に鈍化し、調整が入る可能性を示唆している。 12月の金価格は、最終的に十字線で取引を終え、しかも、前回の高値を上回ることはなかった。理論的には、弱気・強気がはっきりしていない状態で、下降圧力がかかる可能性が高い。 日足チャート (金日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は売られ過ぎのゾーンに入り、先週すでに絡めている状態で、まもなく弱気のシグナルを発しようとしている。現在の金価格がさらに上昇するか、または抑制されることを示唆している。 金価格は、赤い7日移動平均線を上抜けし、ベアリッシュエンガルフィングパターンを形成した後、まだ移動平均線のサポート水準をブレイクしていない。今日の相場はかなり重要で、もし金価格が移動平均線のサポート水準を下回れば、金価格は深く後退する可能性がある。 トレーディングセントラル PIVOTインジケーター (金30分足チャート。情報源:Ultima Markets MT4アプリ) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
11月コアインフレ率の鈍化は、米FRBのハト派的転換への期待が高まる
10月に横ばいだった米国のPCE=個人消費支出の物価指数は11月、予想に反して前月比0.1%減となり、市場予想の横ばい継続とは食い違う結果となった。同指数は、2022年2月以来の下落となった。この下落の主な要因は商品価格の0.7%下落で、サービス価格の0.2%上昇を相殺した。また、個人消費支出インフレ率は年率2.6%と2021年2月以来の低い水準となり、10月の2.9%から低下し、予想の2.8%も下回った。 FRB=連邦準備制度理事会が重視する、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数だと、大きな変化はなく、10月の下方修正に続き、11月も0.1%と安定を維持した。その他の分析では、エネルギー指数は前月比2.7%低下し、食品指数は0.1%低下した。最後に、年間コアインフレ率は3.4%から3.2%へと鈍化し、2021年半ば以来の低水準となった。 (個人消費支出物価指数。 出所:米商務省経済分析局) 最新のインフレ統計は、他の主要通貨に対する米ドルの価値に大きな影響を与えなかったようだ。他の通貨バスケットに対し、米ドル指数は、統計が発表された時点で0.13%安の101.65だった。 (米ドル指数 週足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米ドルは小動き、新たな方向性待ち
世界の通貨バスケットに対する米ドルの指標である米ドル指数は、先週102台を割り込み、火曜日には102.5前後で推移していた。これは投資家が米連邦準備制度(FED)がこの利上げサイクルを早期に終了させることに賭けているためでもある。しかし、米連邦準備制度(FED)高官数人の最近の発言は、政策転換への期待を弱めている。 シカゴ連銀のオースタン・グールスビー議長とクリーブランド連銀のロレッタ・マイスター議長は最近、インフレ抑制のためには金利を長期にわたって制限的に維持する必要があると公の場で発表した。ニューヨーク連銀のジョン・C・ウィリアムズ議長もインタビューで、早ければ3月の利下げは時期尚早だとの見方を示した。 大西洋の反対側にある欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(BOE)は、最新の金融政策決定会合で政策金利を据え置いた。ECBが無担保コール翌日物金利を4.00%に据え置いたのは、成長懸念のなか、慎重な引締めの姿勢を反映したものだ。両国の中央銀行は、高インフレを抑制する手段として、現在の金融引き締めを維持する決意し、さらに、中期的な物価安定を達成するため、景気減速を容認し、インフレの抑制を図ることを表明した。 市場投資家は現在、金曜の米個人消費支出(PCE)統計の発表を待っている。PCE指数は米連邦準備制度(FED)が推奨するインフレ指標で、世界最大の経済大国で物価上昇圧力が緩和しているかどうかを見極める重要な指標となる。インフレ率が低下傾向にあることをより確信させる兆しを示せば、この統計は利下げ期待を反転させる可能性がある。全体として、主要中央銀行は依然として高金利環境の長期化に取り組んでおり、2024年初頭の利下げへの期待は弱まっている。 (米ドル指数推移 月足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
OPEC月報が需要懸念を沈静化させ、ブレント原油価格は回復
COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)に世界各国の首脳が集い、化石燃料からの脱却を提唱する中、石油需要に対するOPECの予想が食い違っている。OPECは最新の月報で、2024年の原油需要は力強く伸び、世界平均の需要は日量220万バレル増の1億436万バレルになると発表した。 OPECはこの伸びを世界経済の回復と関連付け、中国経済が改善し、世界のGDPが回復していくことにより、石油需要は下支えされるだろうと述べた。経済協力開発機構(OECD)加盟先進国の需要は、日量30万バレル増の平均4,610万バレルになると予想されている。しかし、非OECD諸国の需要は日量平均5,830万バレルとなり、日量200万バレルの大幅増となることが予測される。 12月15日金曜日、原油相場は上昇し、ブレント原油は1バレルあたり77ドルに迫り、2ヵ月ぶりの週次上昇率となった。米連邦準備制度(FED)が将来の政策金利についてハト派的な姿勢を示したことや、最近のドル安など、いくつかの重要な要因が原油の上昇を後押しした。さらに、来年は世界の石油需要が力強く伸びるという新たな予測も相場を下支えした。先週、米連邦準備制度(FED)が2024年に利下げを実施する可能性を示唆したことで、ドル売りの圧力が高まり、原油などのリスク資産が押し上げられた。ドル安によって、原油などのドル建て商品は外国人買い手にとって割安になっている。 (ブレント原油 米ドル/Bbl 月足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米ドル以外全ての通貨上昇、NZドルは持ち直し待ち
2023年12月15日現在、NZドルと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 米連邦準備制度(FED)金融政策の決定会合では、明らかにハト派的な姿勢が示されたため、米国以外の通貨は全般的に上昇した。現在、各国の金融緩和のタイミングを決めるのは、各国の中央銀行次第である。より強引な金融緩和政策が、引き続き通貨高をもたらすとは限らない。 この前の11月末に、ニュージーランド中銀(FRB)が金利を据え置くと表明したことを受けたものだが、同時に、政策金利をより長期間高く維持する必要があるという強気な姿勢を示した。したがって、基本的な観点からは、ニュージーランド中銀は米連邦準備制度(FED)よりもタカ派であり、NZドルは依然として長期的な上昇トレンドを維持している。 テクニカル分析 週足チャート分析 (NZドル/米ドル週足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 同指標は買われ過ぎの領域に入り、弱気シグナルを形成しようとしている。現在の上昇トレンドが一時停止し、上下変動する可能性を示唆している。 米国以外の通貨の中、NZドルの上昇トレンドが最も紆余曲折しているのは、今年1月以降の為替レートが下降トレンドラインに接近しているためであり、トレンドラインを突破する前に、NZドルがさらに下落する可能性はまだ残っている。 4時間足チャート (NZドル/米ドル4時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は既に弱気のシグナルを発しており、まもなく調整局面に入ることを示唆している。 NZドル対米ドルは昨日、下降トレンドラインを下抜けた後、現在引き続き下落している。紫色の2400日移動平均線と50%のフィボナッチリトレースメント付近は、下値サポートレベルになる。 10月以降の上昇トレンドは昨晩の時点で構造的に完成しており、今後も引き続き堅調に推移する可能性がある。しかし、11月末から上下波動のトレンドが崩れているため、調整後に上昇トレンドが継続する確率が高くなっている。 PIVOTインジケーター (NZドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米FRB、政策金利据え置き、年内利上げサイクル終了
米連邦準備制度理事会(FRB)は12月会合で、市場予想通りに、政策金利を3回連続で5.25%~5.50%に据え置いた。しかし、今回FRBの会合参加者は、来年の利下げの可能性について内部で議論が行われることを明かした。 記者会見の声明の中で、最近のデータによると、経済成長は鈍化したものの、労働市場の伸びは底堅さを保っていたが、それも鈍化していたと指摘した。失業率は依然として低く、インフレ率は過去1年間で著しく低下したが、依然として比較的高い水準にある。 FRBによる最新の経済見通し。 2024年のGDP成長率は1.4%と前回の見通しの1.5%からわずかに引き下げられた。 2023年は2.8%と、前回3.3%から引き下げられた。 2024年は2.4%となり、前回2.5%からわずか下方修正した。 コアPCEにつき、 2023年は3.2%と前回3.7%から引き下げられた。 2024年は2.4%と前回2.6%から引き下げられた。 また、米連邦準備制度理事会(FRB)会合での金利水準見通しのドット・チャートは、2024年に政策金利が引き下げられることを示唆している。それによると、2024年末時点の金利水準の中央値は、9月の5.1%から4.6%に引き下げられ、来年75ベーシスポイント利下げの可能性を示唆している。 (米政策金利の推移。 出所:米FED) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米FRBが利下げ姿勢鮮明に、ドル指数は短期的圧力
2023年12月14日現在、米ドル指数に対するテクニカル分析をお届けします。 要点 木曜日早朝、米連邦準備制度理事会(FRB)は再び政策金利を据え置くことを表明し、積極的な利上げ政策は終了し、来年は一連の利下げが予想されるという、これまで最も明確な声明を発表した。 参加者がそれぞれ適切だと考える金利が点=ドットで示されることで、8人の参加者は来年の利下げ幅が75ベーシスポイント未満になると考え、5人の参加者は75ベーシスポイント以上になると予想していることがわかる。これはここ数年で最も混乱した「ドット・チャート」である。四半期ごとの予想では、FRB関係者の予想中央値は来年75ベーシスポイントの利下げとなり、利下げペースは9月時点の予想よりも加速している。 FRBが金融政策を発表する数時間前、イエレン米財務長官はCNBCのインタビューを受けた際に、FRBが経済の安定成長を維持するために利下げを検討することは理にかなっていると述べた。また、パウエルFRB議長は、インフレ率が2%目標に向かって低下し続けているため、FRB理事たちは今、利下げのタイミングに焦点を移していると述べた。 テクニカル分析 日足チャート分析 (米ドル指数日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は昨日、売られ過ぎゾーンで弱気のシグナルを発しており、相場が下降トレンドに向かう可能性を示唆している。 33日平均線と65日平均線が組み合わさって米ドル指数をさらに押し下げ、昨日暴落したケイ線は強気派が衰えたことを示唆している。弱気局面の取引機会に注目すべき。 1時間足チャート (米ドル指数1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 下落した指標が売られ過ぎゾーンに入っており、売られ過ぎゾーンから抜け出すのを待って、再度弱気のシグナルを発してから、弱気局面の取引機会に注目する。 昨日ドル指数が急落し、売り方は売却して市場から退場するインセンティブがある。理論的には、トレンドの急激な変動後、38.2%のフィボナッチリトレースメント水準へのリトレースメントが最初のターゲットとなる。また、前回安値の103.198がサポートレベルともなっている。 PIVOTインジケーター (米ドル指数15分足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
英ポンドのサポート水準は明確、再度上昇の可能性も
2023年12月13日現在、英ポンドと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 10月までの3ヵ月間に、英国の賃金上昇率は7.3%と小幅に鈍化し、予想より大きく低下した。インフレ率は下降に向かうと予想されているため、英ポンドには短期的な下落圧力がかかっている。 インフレ率の低下期待がイングランド銀行(BOE)による早期利下げ期待のきっかけとなったとはいえ、英国のインフレ率の起点が高く、これまでのコア・インフレとサービス・インフレの鈍化を示す証拠が少ないことから、BOEの利下げは米連邦準備制度(FED)や欧州中央銀行(ECB)よりも遅くなるとの見方が強まっている。 テクニカル分析 日足チャート分析 (英ポンド/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は下降トレンドにあるが、為替レートは急落しておらず、現時点で調整局面であることを示唆している。指標が強気のシグナルを発すること待って、買いのチャンスを狙おう。 上昇チャネルの上端でもある200日移動平均線近辺まで、為替レートのリトレースメントが近づくと、相場は下げ止まって上昇トレンドを再開する可能性がある。 1時間足チャート (英ポンド/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は強気のシグナルを発した後、50の中央線の下で推移しており、現在の強気傾向が未だ不確で、変動のトレンドにあることを示唆している。 昨日、為替レートは200日移動平均線に当たった後、急速に下落し、長い上影陰線で取引を終えた。その上影陰線の高値は、強気と弱気の分かれ目となる可能性がある。為替レートはこの水準を上抜ければ、強気相場が明確となり、そうでなければ調整局面が継続する。 PIVOTインジケーター (英ポンド/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米ドル/日本円続落、円高すすむ
2023年11月29日現在、米ドルと日本円に対するテクニカル分析をお届けします。 要点 米連邦準備制度(FED)の理事は、インフレが鈍化し続ければ、数ヵ月先に政策金利を引き下げる可能性があり、これは景気圧力とは無関係であると予告していた。 日本銀行の上半期財務諸表によると、9月末まで債務超過は707億米ドルと、2004年度以来最大の赤字となった。この損失そのものが景気刺激策を縮小させる可能性は低いが、日銀が最終的に景気刺激策から脱却する際の課題はかなり大きいことを示唆している。 テクニカル分析 日足チャート分析 (米ドル/日本円日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は再度50中央値を下回り、弱い動きのシグナルを形成しており、為替レート前期の反発が終息に向かい、下降トレンドが到来する兆しを示唆している。 これまで、33日移動平均線は為替レートの上昇を支えており、サポートラインとしての有効性が確認された。そして、先週の為替レートは、黒の33日移動平均線を踏み返して再び下落し、ドル対円相場が下降トレンドに入ろうとしていることがさらに明確になった。 先週火曜日の下落は止まり、最終的に十字線を形成した。その後、上昇に転じたものの、レジスタンスラインを突破できず、昨日さらに十字線を下回り、強いベア相場のシグナルとなった。 1時間足チャート (米ドル/日本円1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は売られ過ぎのゾーンに絡んで変動し、弱気の動きが優勢となっていることを示唆している。短期的には、日中の弱気相場の取引機会に注目することができる。その後、強気のシグナルを点灯した後、すぐに相場から離れ、デットクロスのチャンスを狙って、空売りの機会に注目する。 赤の上昇トレンドラインは日足サイクルのサポートラインとなる。アジア取引時間には、為替レートが下落しているため、下のトレンドラインを反発に注意。 PIVOTインジケーター (米ドル/日本円1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。