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豪中銀が金利据え置きで、豪ドル反発
昨年、オーストラリア準備銀行(RBA)は1月を除き、11回の金融政策決定会合を開催した。今年からは8回に減った。RBAは2024年最初の金融政策決定会合で、インフレ圧力の冷え込みを考慮し、オフィシャルキャッシュレートを広範な市場予想に沿った4.35%に据え置いた。これは市場予想に沿ったものだった。 RBAは、コロナ禍後の余波を受けたインフレ抑制のため、過去2年間で累積425ベーシスポイントの利上げを実施した。コスト圧力と供給サイドの圧力が緩和していることを示す証拠が増えていることを観察できた一方で、サービス部門のインフレ率が高水準を維持、不確実性の原因であり、全体的な物価水準は依然として目標を上回っていることにRBAは注目している。 将来の経済統計の発表がそれを正当化するならば、更なる引き締めの政策も選択肢として残されており、当局者は、金利の確固とした軌道は、インフレと雇用の見通しの変化、および景気拡大の持続性に対するリスクの最新の評価次第であることを強調した。また、インフレ率は2025年までに2〜3%の目標範囲に戻る必要があり、2026年には安定することが金利政策正常化の前提であることも明らかにされた。 RBAの政策委員会は、世界経済、内需、雇用市場、そして特にインフレの動向を引き続き注視し、中期的な金融政策の適切な転換に役立てることを約束し、声明を締めくくった。RBAの金融政策が決定された後、1豪ドル=0.64米ドル台まで上昇し、11週間ぶりの安値から反発した。しかし、楽観的な米経済指標と米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な発言により、将来の米利下げ観測が後退したため、豪ドルの上昇は米ドル高によって抑制された。 (オーストラリア準備銀行 30年間金利の推移チャート) (豪ドル/米ドル 週足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
豪中銀の政策金利発表、豪ドル安は必然の結論
2024年2月6日現在、豪ドルと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 1月の米ISMサービス業景況感指数は53.4と予想の52を上回り、4ヵ月ぶりの高水準となった。新規受注と物価指数はほぼ1年ぶりの高水準となった。堅調な経済指標により、3月の利下げの可能性はほぼなくなり、市場のリスク選好度が低下したため、5月の利下げの可能性も低下した。 本日、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利決定と金融政策声明を発表した。昨年12月以来、政策立案者はさならる利上げを検討してきた。政策金利が緩和されない背景には、インフレ率が徐々に低下し始め、経済も活力を失いつつあることがある。そこで今週は、RBAがフォワードガイダンスをどのように詳しく説明するかが焦点となっている。 テクニカル分析 日足チャート分析 (豪ドル/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は中央値を下回り、再度弱気のシグナルを発しており、現時点で下降トレンドが強く、短期的には弱気派の勢力が優勢であることを示唆している。 為替レートは1月18日から反発トレンドが始まって以来、65日と200日の移動平均線平均線の上下に推移している。先週の金曜日に65日移動平均線に阻まれた後、急落し、最終的に2本の移動平均線を下回り、1月18日の安値を割り込んだ。去年年末からの下降トレンドは継続することを示唆している。 先週金曜日の終値は先週木曜日の下影陰線(典型的なインサイドバー構造)の中にあり、昨日下降したローソク足はさらに下降トレンドを確認した。これは、今日の上昇が反発に終わったとしても、豪ドル安の継続が予想されることを排除するものではないという事実を反映したものでもある。 1時間足チャート (豪ドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標はボトム圏で強気のシグナルを発しており、為替レートのトレンドとはブリッシュ・ダイバージェンスが確認されている。アジア取引時間は反発の上下推移となるだろう。 昨日、為替レートは下降チャネルラインの下にブレイクし、短期的なリバウンドは、上のチャネルラインの下端にターゲットするとの見込み。同時に、このあたりも赤い33日移動平均線の付近でもあり、引き続き上昇するなら、目標は65日移動平均線となるだろう。 トレーディングセントラル PIVOTインジケーター (豪ドル/米ドル30分足チャート。情報源:Ultima Markets APP) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
短期的にはNZドル安、長期的には反転の見込み
2024年1月5日現在、NZドルと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 米国商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドは初めてNZドルのロングを行った。米連邦準備制度理事会(FRB)が今年の利下げを示唆する一方で、オーストラリア準備銀行(RBA)はタカ派的な姿勢を維持している。オーストラリア準備銀行(RBA)は2024年に2回の利下げを行うが、米連邦準備制度理事会(FRB)は7回の利下げを行うと予想されている。 市場では最近、利下げ観測が反映され、米ドルは今後3ヵ月間に僅かに上昇し、その後6~12ヵ月間にわたって緩やかに下落すると予想されている。NZドルと日本円は金利裁定取引の基軸通貨であるため、将来的に米ドル安の主な受益者になる可能性がある。 テクニカル分析 日足チャート分析 (NZドル/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標が弱気のシグナルを発した後、シグナルラインとMACDラインが相次いで50の中央値を下回った。これは、弱気相場が優勢であり、急落している相場が短期的な調整に入る可能性を示唆している。 昨日、為替レートは赤い7日移動平均線を踏み返した後、下落を続け、最終的に十字線のローソク足を形成したが、昨日の終値は前の安値を下回らなかった。これは、インサイドバー相場で、もし今日為替レートが昨日の安値を下回れば、下落が加速する可能性が高い。 1時間足チャート (NZドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は、昨日の売られ過ぎゾーンで強気のシグナルを発し、その後、為替レートと指標は共に上昇した。全般的に弱気トレンドが続いているため、指標から再度弱気のシグナルが出るのを待ち、売りのチャンスに注目。 NZドル対米ドルは現在、アジア取引時間でフラッグの変動しており、黒い33日移動平均線とトレンドラインがその上にあり、この構造を上抜ける前に売りのチャンスを待つしかない。 トレーディングセントラル PIVOTインジケーター (NZドル/米ドル30分足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
豪ドル、ネックライン突破前、強気局面に転じにくい
2023年12月7日現在、豪ドルと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 オーストラリア準備銀行(RBA)は予想通り利上げを見送り、その一方、超タカ派的な声明を取り下げた。これは、RBAが利上げサイクルの終了を決定したシグナルを市場に示唆した。そのため、次の焦点はインフレ率と利下げの根拠があるかどうかだ。 2025年末までに、米FRBが200bpsの利下げを実施するという予想は、2025年末までに豪RBAが50bpsの利下げを実施するという非常に控えめな予想に比べ、過度に強気であるように見える。このため、豪ドル対米ドルは長期的に市場にとって有利になる。 テクニカル分析 日足チャート分析 (豪ドル/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は買われ過ぎゾーンに弱気のシグナルを発した後、急落し始めた。現在の為替レートは弱気局面が優勢であることを示唆した。 昨日のローソク足は長い上影陰線で引け、上方へのブレイクアウトの失敗と一時的な強気トレンドの不足を示唆している。為替レートが昨日の安値を割り込むようなら、弱気局面の取引機会に注目。 下にある65日移動平均線と前回の上昇トレンドのフィボナッチリトレースメント比率の50%が共同のレジスタンスエリアを形成しているため、為替レート下降の最初のターゲットは、サポートレベル付近になる。 1時間足チャート (豪ドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は売られ過ぎゾーンに入り、短期的にベア相場は過密になっている可能性がある。同指標はそのゾーンから出て、再び弱気のシグナルが出た後、参入する機会に注目するだろう。 12月4日以来の下降トレンドをベースとすると、為替レートはネックラインを押し戻した後の再下降の最初のターゲットは、61.8%のフィボナッチエクステンションになりそうだ。 為替レートは高値圏ではっきりしたダブルトップを形成しており、昨日、赤いネックラインの位置が有効な抵抗位置としてリトレースメントされた。従って、相場がネックラインを完全に突破する前に、弱気局面のチャンスに着目する必要がある。 PIVOTインジケーター (豪ドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
豪ドル、強気と弱気両方の圧力を受け、上昇後の下落に注意必要
2023年12月5日現在、豪ドルドと米ドルに対するテクニカル分析をお届けします。 要点 11月、オーストラリア準備銀行(RBA)は25bpsの利上げを決定したが、これが最後の利上げになる可能性を示唆した。従って、本日、オーストラリア準備銀行は金利を据え置く可能性が高い。 金曜日に行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演は、金価格を記録的な高値に押し上げ、トレーダーはこれを米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動くシグナルと理解した。 テクニカル分析 日足チャート分析 (豪ドル/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は買われ過ぎのゾーンで売りのシグナルを発しており、強い上昇トレンドが調整局面に入る可能性を示唆している。 為替レートは上昇トレンドのチャネルラインの上近辺で推移しており、昨日は下向きのローソク足を形成した。相場は前回の高値を上抜けば、急激な上昇トレンドに転じる可能性がある。 4時間足チャート (豪ドル/米ドル4時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は下降トレンドになっており、現在の下降調整局面を明確にした。指標が買いシグナルを発信するまでは、相場が再び上昇トレンドに入ったと任意に判断することはできない。 赤の65日移動平均線は上昇トレンド全体をサポートしているため、もし相場がこれを下回った場合、上昇トレンドが崩れる可能性がある。 PIVOTインジケーター (豪ドル/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
豪ドル、うわさで買って事実で売れ、今日また上昇反転の可能性あり
この調査レポートは2023年11月10日現在、豪ドルと米ドルに対して分析したものです。 要点 今週火曜日、豪州準備銀行(RBA)は政策金利を0.25%引き上げ、4.35%にすることを決めた。この前から、市場は豪中銀の利上げを予想していたため、豪ドルの先高観はすでに考慮されていた。その後、ブロック氏はさらなる政策引き締めへの障害が高まったことを示唆し、豪ドル安につながった。 実際、市場では、11月の豪ドル利上げだけでなく、今回のサイクルでもう1回利上げが実施されるとの見方が強かった。しかし、その後の豪中銀の声明は、このようなタカ派的な姿勢が確認できず、その代わりに、データによって追加引締めの必要性を検討しようとしている。 テクニカル分析 デイリーチャート分析 (豪ドル/米ドルデイリーチャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は弱気シグナルが点灯してから、下落し続けている。豪ドルの短期トレンドは、下落基調にあることが確認されたが、注目ポイントは、間もなく50の中央線に接近することであり、反発や反転の発生に注意する必要がある。 為替レートは、33日移動平均線と65日移動平均線の組み合わせで形成される移動サポートを下回った。昨日、33日移動平均線の下方を割り込んだことで、相場が下降し続ける可能性が高まった。 11月1日に、為替レートは下降トレンドラインを下抜けし、本日はまたそのトレンドラインまで戻している。これ以上弱気局面にならないシグナルが出てれば、為替レートはまた反転上昇の可能性がある。 4時間チャート (豪ドル/米ドル4時間チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標はまだ売られすぎゾーンに入っていなく、相場とある程度のボトム・ダイバージェンスパターンを示している。これは、下落余地が限られており、これから市場が調整局面、あるいは反発局面に入る可能性があることを示唆している。 昨日、為替レートがフィボナッチ・リトレースメント61.8%まで急落した。通常、このようなレジスタンスゾーンに近い急落は、ある程度の確率で反発する。 PIVOTインジケーター (豪ドル/米ドル1時間チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
RBAの政策に疑問符がつく中、豪ドルの上昇は準備万端
この調査レポートは2023年11月7日現在、豪ドルと米ドルに対して分析したものです。 要点 本日の正午にオーストラリア準備銀行(RBA)が最新の政策金利を発表し、オーストラリアの第3四半期消費者物価指数(CPI)が予想以上に好調で、住宅価格が過去最高値近くまで回復したことから、今週25bpsの利上げが実施される可能性が60%に達したと市場が予想している。。逆に、金融引き締めの兆しが見られなければ、豪ドル/米ドルは急速な下落トレンドに入るだろう。 オーストラリア準備銀行のブロック新総裁は、「インフレ見通しが大幅に上昇すれば、必要な追加利上げも行っていく」と声明した。RBAによる利上げ再開への期待は、すでに最近の豪ドル高を引き起こしている。 (豪ドル/米ドルデイリーチャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標は買われ過ぎゾーンに入り、現在のブル相場の勢いを示唆している。昨日は反転の兆しが見られたが、反転が確認されるまでは一概に反転と判断できない。 33日SMAと65日SMAを強く上抜けた後、現在ブル相場の勢いが強まっていることを示唆している。200日移動平均線(点線)まで上昇する可能性があるが、その間、また緑色の5日移動平均線をリトレースメントする可能性もある。 (豪ドル/米ドル1時間チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 指標はまだ売られ過ぎゾーンにあり、市場のトレンドから見ると、現時点でまだ調整段階にある。 上昇局面のシグナルを待ってから取引機会を探そう。 高値圏で2営業日調整した後、相場は長方形のゾーンを形成した。長方形のゾーンををブレイクした後、短期的に為替レートが引き続き下降し、下値支持線を注目すべき。 赤の65日移動平均線が最初の目標サポートレベルである。もし、相場がより大きな調整局面に入った場合、上昇チャンネルラインの上端に注目し続ける必要がある。 (豪ドル/米ドル1時間チャート。情報源:Ultima Markets MT4) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。