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米国の生産者物価上昇、インフレ対策への道は険しい
2024年2月の米国の経済指標である生産者物価指数(PPI)は前月比で0.6%上昇し、昨年8月以来の大幅上昇となり、市場予想を0.3%上回った。製品の価格は、エネルギー価格の4.4%上昇と食品価格の1.0%上昇に牽引され、1.2%上昇し6ヵ月ぶりの高値と記録した。 一方、サービスの価格は0.3%の上昇と、前月の0.5%から小幅な上昇にとどまった。その中、運輸・倉庫サービス価格は0.9%の上昇、貿易サービス価格は0.3%の下落となった。また、食品やエネルギーなど変動の大きい品目を除くコアPPIの前月比伸び率は0.3%と、市場予想の0.2%を上回り、前回の0.5%から低下した。前年同月比では、PPIは1.6%と前月の0.9%から1.1%へと予想以上に急速に上昇した。 木曜日、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が高水準のインフレ統計によって弱まったため、米ドル指数は反発して一時103ドルを突破し、前の取引日の下落トレンドから反転した。米国の主要株価指数は下落で終え、S&P500指数とナスダック総合指数はともに0.3%下落、NYダウ・ジョーンズ指数は136ポイント下落し、3日の続伸を終えた。セクター別では、不動産、公益事業、ヘルスケアなどが軟調だった。一方、エネルギー部門は原油価格の4ヶ月ぶりの高値に支えられ上昇した。 (生産者物価指数 前月比%。 出所:米国労働省) (生産者物価指数 前年比%。 出所:米国労働省) (米ドル指数 週足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
製造業とサービス業の統計低下、米ハイテク株が暴落
米国のハイテク株が売られ、及び景気減速懸念が強まったため、火曜日、ウォール街の主要株価指数は売り圧力で大打撃を受けた。S&P500指数は1%下落、NYダウ・ジョーンズ指数は404ポイント下落、ナスダック総合指数は1.6%下落した。最新の経済統計では、米サプライ管理協会(ISM)が発表した米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は予想より低く、工場受注は予想より減少した。 米国の製造業新規受注は、12月の小幅な0.3%減に続き、1月も前月比で3.6%減となった。これはアナリスト予想の2.9%減以上の落ち込みになり、2020年4月以降で一番悪い数字となった。輸送用機器(16.2%減)、第一次金属(1.9%減)、金属(0.9%減)、機械(0.3%減)の受注が著しく減少した。一方で、コンピュータ・電子製品産業は1.3%増、電気機器・家電製品・部品は0.9%増と、前向きな伸びを示した。 (米国製造業受注 月間チャート。 出所:アメリカ合衆国国勢調査局) ISMが発表した2月のサービス業PMIは52.6と、4ヵ月ぶりの高水準を記録した1月の53.4から低下し、予想の53を下回った。サプライヤーの納品の減少(48.9対52.4)と雇用者数の減少(48対50.5)により、サービス部門の成長ペースは若干鈍化した。インフレ、雇用状況、地政学的対立の継続に対する懸念にもかかわらず、全体としてほとんどのサービス業者は景況感を楽観視している。 (米サービス業購買担当者景況指数PMI 月間チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
米国、健全な経済データと楽観的な気分で新年を迎える
米国の1月雇用者数の伸びは予想を上回り、雇用市場は底堅さを維持 米労働省の最新報告によると、金利上昇の課題にもかかわらず、1月の雇用者数は予想を大幅に上回り、雇用市場は引き続き好調を維持している。新たな雇用の創出は、今後数ヶ月間の持続的な経済成長の可能性を示している。 具体的な統計からみると、先月非農業部門新規雇用者数が35.3万人と増加し、予想の18.5万人、12月改定値の33万人を大幅に上回った。雇用が活発化する中、失業率は3.7%で横ばいとなった。一方、賃金の伸びは引き続き加速した。 (米国失業率。 出所:米国労働省) ハイテク株の収益改善に後押しされ、先週米国株は史上最高値と記録した 1月2日金曜日、主要テクノロジー企業の好調な決算報告に押され、米国株式市場は前代未聞の高値水準で引けた。S&P500指数は1.07%、ナスダック総合指数は1.74%、NYダウ・ジョーンズ指数は0.35%上昇した。意外にも楽観的な米雇用統計が発表され、利下げへの期待に冷水を浴びせる可能性があったにもかかわらず、株価は堅調に上昇している。 (S&P500指数 年足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。
小型株上昇、12月ラッセル2000がS&P500を上回る
12月のラッセル2000小型株指数は力強く反発し、大型株のS&P500指数を上回った。小型株は今月に7.7%急騰し、大型株を4.6%上回った。ラッセル2000指数のパフォーマンスは2021年1月以来最高となっている。 ファクトセットのデータによると、ラッセル2000指数がS&P500指数をこれほどまでに上回ったのは2021年1月で、その時は小型株が5%上昇したのに対し、S&P500指数は1.1%下落した。 米連邦準備制度理事会(FRB)が再度政策金利を据え置いたものの、2024年の利下げの可能性に門戸を開いたことで、株価指数はアクセルを踏むような急上昇となった。昨日、ラッセル2000指数の終値は2,000.51で、7月につけた1年間のピーク2003.18まであと一歩だった。 これは、これまで出遅れていた小型株にとって厳しい年であったが、好転の兆しかもしれない。今年、ラッセル2000指数は12月に入ってわずか10.6%の上昇にとどまり、S&P500指数の22.6%とナスダック総合の40.8%の上昇に大きく遅れをとった。但し、今月は素晴らしいペースで上昇しており、小型株指数は2023年を好調に終える可能性がある。 (S&P500指数とラッセル2000指数、年足チャート) (S&P500指数とラッセル2000指数、月足チャート) 免責事項 本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。